「修繕費は高いし、今すぐ雨漏りしているわけでもないから、もう少し様子を見よう」——賃貸物件・店舗・ビルを持つオーナーの方からよく聞く言葉です。
しかしこの判断、経営的に見ると先送りするほど損をする構造になっています。この記事では、屋根・外壁の放置が経営にどう影響するかを4つの視点で整理します。
理由①:修繕費が雪だるま式に膨らむ
屋根・外壁の劣化は、放置すればするほど修繕費が増大します。
一般的な二階建て住宅(延べ床30〜40坪程度)の外壁塗装費用は80万〜130万円程度が目安ですが、放置して外壁材の張り替えや構造補修が必要になると、費用は一気に跳ね上がります。
屋根の葺き替え工事の平均費用は158.5万円。さらに雨漏りによる内装・構造へのダメージが加わると、合計300〜400万円以上になるケースも珍しくありません。
また外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと足場の設置が一度で済むため、費用を大きく節約できます。足場代は1回15〜25万円かかるため、別々に発注すると二重コストになります。計画的な同時施工が経営的に賢明です。
理由②:入居者・テナントトラブルと賃料減額リスク
2020年の民法改正により、貸主が設置した設備に不具合がある場合、賃料の減額が法的に明文化されました。
外壁の劣化による雨漏り・結露・断熱性能の低下は、入居者・テナントからのクレームに直結します。修繕が遅れると賃料減額・退去につながり、空室期間の長期化という二次損失が生まれます。
「修繕費を節約した」つもりが、賃料収入の減少と空室損失で結果的に大きなマイナスになることがあります。
理由③:資産価値・担保評価への影響
外壁・屋根の劣化が進んだ建物は、売却時の査定額・金融機関の担保評価に直接影響します。
見た目の問題だけでなく、構造的な劣化が疑われる建物は「修繕コストを織り込んだ低評価」になります。将来的な売却・融資・相続を見据えると、建物の外観・構造を良好に保つことは資産防衛そのものです。
理由④:今は材料費が値上がり中——先送りは損
2026年春のナフサショック(ホルムズ海峡封鎖を契機とした石油化学製品の供給不足)により、屋根工事に使用するルーフィング・シーリングが値上がりしており、野地板や断熱材付き屋根材の価格も値上がりが予想されます。外壁塗装に使用する塗料も最大80%の値上がりが報告されています。
「価格が落ち着いてから」と先送りすると、より高い費用で施工することになるリスクがあります。計画している修繕は、早めに動くことがコスト管理の観点から有利です。
経営者として今すぐできる3つの対策
① 修繕履歴をデジタルで管理する いつ・どこを・誰が・いくらで修繕したかを記録することで、次の修繕時期の予測と予算化が可能になります。EYLホールディングスでは修繕管理のDX化もサポートしています。
② 計画的な予防修繕に切り替える 「壊れてから直す」から「壊れる前に直す」へ。外壁・屋根は築10〜15年を目安に点検・塗装を計画することで、大規模修繕を回避できます。
③ 信頼できる施工業者を事前に確保する 急なトラブル時に慌てて業者を探すと、割増料金・悪質業者のリスクが高まります。ドコタノは函館・道南エリアの信頼できる施工業者と連携し、迅速・適正価格で対応しています。
まとめ
屋根・外壁の修繕を先送りすることは、「節約」ではなく「リスクの先送り」です。修繕費の増大・賃料減額リスク・資産価値の低下・材料費の値上がり——どの角度から見ても、早めに動くことが経営的に正解です。
修繕計画のDX化・コスト管理・信頼できる業者の確保について、EYLホールディングスにお気軽にご相談ください。
※本記事の費用相場は各種業界データを参考にした目安です(2026年4月時点)。実際の費用は建物の状態・規模・材料により異なります。
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