「最近、水回りの修繕見積もりが高くなった気がする」——賃貸物件やテナントビルをお持ちのオーナーから、最近こういった声をよく聞きます。
これは気のせいではありません。水回り修繕コストは複数の要因が重なって実際に上昇しています。この記事では、その理由と経営者として取るべき対策を正直にお伝えします。
修繕コストが上がっている3つの理由
理由①:部材費の高騰(ナフサショックの影響)
水道修理に使われる水道管・塩ビ管・接着剤・パッキンなどの部材は、ナフサ(石油化学製品の基礎原料)を原料としています。
2026年2月のホルムズ海峡封鎖を契機としたナフサショックにより、これらの部材コストが大幅に上昇。塩ビ管などの配管材料・接着剤・シーリング材は値上がりが続いており、修繕費用の「材料費」部分に直接影響しています。
この状況は2026年内の長期化が見込まれており、「来年になれば下がる」とは言い切れない状況です。
理由②:職人不足による人件費の上昇
水道修理・水道工事には「給水装置工事主任技術者」などの国家資格が必要です。しかし建設・水道業界全体で深刻な職人不足・高齢化が進んでおり、有資格者の技術料・工賃が上昇しています。
この傾向は少子化・人口減少が続く限り、構造的に続きます。「今後、修繕コストが下がる」という見通しは立てにくい状況です。
理由③:急な対応ほど割高になる
水回りのトラブルは突然起きます。「壊れてから慌てて業者を呼ぶ」という対応では——
- 夜間・休日の割増料金が発生する
- 応急処置を繰り返し、結果的に工事費が膨らむ
- 二次被害(床・壁・構造体へのダメージ)が加わり、修繕費が数十万円規模になる
急な対応ほどコストが高くなる。これが水回り修繕の現実です。
賃貸オーナー・ビル管理者への影響
入居者からのクレーム・賃料減額リスク 2020年の民法改正により、貸主が設置した設備に不具合があった場合、賃料の減額が明文化されました。水回りの不具合を放置することは、入居者満足度の低下だけでなく、法的な賃料減額リスクにも直結します。
修繕費の「読めなさ」が経営を圧迫する 突発的な修繕費は資金繰りを悪化させます。特に複数物件を持つオーナーほど、修繕コストの予測精度が経営の安定に直結します。
空室リスクとの連動 水回りの不具合は入居者の退去理由になりやすい箇所です。修繕の遅れが空室期間の長期化につながるケースも少なくありません。
経営者として今すぐできる3つの対策
対策①:修繕履歴をデジタルで管理する
「いつ、どこを、誰が、いくらで直したか」を記録・管理することで、次の修繕時期の予測と予算化ができるようになります。ExcelでもクラウドツールでもAIでも構いません。「記録する習慣」を作ることが第一歩です。
EYLホールディングスでは、修繕履歴管理のDX化についてもご相談を承っています。
対策②:信頼できる業者をあらかじめ確保しておく
トラブルが起きてから業者を探すのでは遅い。信頼できる地域密着の業者と事前に関係を作っておくことで、急な対応でも割増なしで迅速に動いてもらえる可能性が高まります。
ドコタノは函館・道南エリアに密着した信頼できる施工業者と連携し、水回りトラブルに迅速対応しています。
対策③:修繕コストを「経営数字」として把握する
修繕費を「仕方ない出費」として漠然と捉えるのではなく、物件ごと・年間ごとの修繕コストを数字で把握することが重要です。コストの見える化が、予防修繕への投資判断を可能にします。
まとめ
水回り修繕コストが上がっている背景には、部材費高騰・人件費上昇・急対応コストという構造的な要因があります。「下がるのを待つ」という選択肢は現実的ではありません。
今できることは「管理の仕組みを作る」「信頼できる業者を確保する」「コストを見える化する」の3つです。
コスト管理・DX化・業者連携について、EYLホールディングスにお気軽にご相談ください。
※本記事は2026年4月時点の情報に基づきます。
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